飲める泥

飲まない方がいいです

パパ……ママ……

 自信がないのを言いわけにいろいろなことを諦めてきました。かわいくないからとか頭が悪いからとか才能がないからとか。かわいくないのも頭が悪いのも才能がないのも事実なので自分のことはすごくきらいですけれど、それを言いわけにして行動をしない自分はすごくすごくだいきらいです。

 

 私には大学に入ってから初めてできた、大切な友人がいます。自信がなくて一番入りたかったゼミに希望を出すのをやめてしまった話をしたら「花日(私は綾瀬花日ちゃんなので)なら絶対いけたよ!」と言ってくれました。彼女は普段からお世辞などの類は一切言わない人間なのでとてもうれしかったです。

 彼女にはいま、やりたいことがあります。私は彼女ならそれができると思ったし、なにか手伝えたらいいと思い、一緒にそのことについて調べたり知っていそうな人に聞いてみたりしました。どうにか手がかりをつかむことができ、のちに彼女から「レベル高そうだけどやってみる!」と連絡がありました。彼女はそういう人間です。難しそうなことでも自信がないなんて言わず、やりたいからやる。そんな彼女を私はとても尊敬しています。

 

 彼女と調べものをしているうちに、私もやってみたいと思うことができました。いや、本当は前からずっとやりたかったことだったのだと思います。けれど、私なんかがという思いが強くて、はずかしくて、ずっとだれにも言えなかったのです。やりたいことをまっすぐにやりたいと私に伝える彼女を見ていたら、自然と私もやってみたいことがあると彼女に伝えていました。彼女は協力すると言ってくれたし、恋人にも相談したところやってみたらいいと言ってくれました。しかしやっぱり自信がなくて、怖くて、なにもできずにいます。

 

 私は自分が自分の理想とかけ離れていることがつらく、実際の自分を受け入れることができません。多くの人は、努力でカバーできない部分はうまく隠したり別の部分を磨いて目立たなくさせたりしているのでしょうが、私はひとつ駄目な部分があると自分のすべてが駄目であるように思えてしまうのです。たとえば、私の心に巣食う一番の問題として「かわいくない」というものがあります。私は自分の顔の形と目が特にきらいなので外に出るときは基本的にアイプチをしています。カラーコンタクトをつけたいと思うこともあるのですが、私はひどい乱視なのでほしいと思う色のものがなかったり、あっても高価だったりしてなかなか難しいです。一度、インターネットの「乱視の人は自分の視力よりも度数の少しきついコンタクトをつければいい」という情報どおりに少しきつい度数のカラーコンタクトを購入し、つけたことがありますが、やはり自分の目にあったものでないので頭が痛くなってしまいすぐに外してしまいました。また、顔の形を少しでも理想の形に近づけるために一時期はシェーディングで影をつけていたのですが知人から「なんか茶色いのついてるよw」と言われてからやめてしまいました。

 中学からの友人たちにも私と同じようにかわいくないことに悩みを抱いている人たちがいますが、彼女たちは「ブスすぎて鏡を見て吐いた」「医者の診断済みの醜形恐怖症」などと言うわりにはしょっちゅう自撮りをしたり被写体をやったりしているので信用なりません。

 

 最悪、自分に自信がないままでもいいです。とにかく自信がないのを言いわけにやりたいことに挑戦しないのはもうやめたいです。「自信ないけどやってみる!」という思考になりたいです。

 実家を出てからなぜか私をほめてくれるようになった両親に会ってほめてもらって自尊心を回復させたいです。